トヨタがロータリーエンジンの開発

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トヨタがロータリーエンジンの開発

RX-8を最後にマツダはロータリーエンジンの生産を終了しました。しかし、トヨタと資本提携を結び思わぬ形で、ロータリーエンジンが復活することになりました。

出典:http://www.photo-ac.com/

 
 

トヨタがロータリーエンジンの開発

トヨタもロータリーエンジンの研究をしていた?

1960年頃にNUS社(※1)がロータリーエンジンのライセンス契約を結んだメーカーは、東洋工業(現マツダ)だけではないので、自動車メーカーは、ほとんどロータリーエンジンの研究をしていました。 1 もちろんトヨタも例外ではありません。ただ、当時のトヨタは他社の技術を使うことを良く思っていませんでした。そのため、自社製品のトヨグライド(※2)の量産化を行っていました。 2  3

※1. ドイツ(西ドイツ)のオートバイおよび自動車メーカー。Neckarsulmer Strickmaschinenfabrikが正式名称。 4
※2. オートマチック時代の到来を予測して開発した日本初のトルクコンバータ付きオートマチックトランスミッション。2速半自動ATと言われる。 5

ロータリーエンジンがトヨタの次世代EVに採用される?

2012年この世からロータリーエンジンの生産が終了してしまいました。希望の光であったマツダの苦渋の選択にファンは涙を呑むしかありませんでした。しかし、最近、再びロータリーエンジンに脚光が浴びているのは、ご存じでしょうか?
あのトヨタが次世代の電気自動車(EV)(※1)に、ロータリーエンジンがレンジエクステンダー(※2)として搭載されることを発表しました。 6
マツダとトヨタは2017年に資本提携し、EVの共同開発を進めました。マツダの魂とも言えるロータリーエンジンが誕生から半世紀を経て、電動車両の心臓部として復活することになります。 7

※1. Electric Vehicleの略で、日本語では電気自動車のことを指す。 8
※2. 電気自動車の航続距離延長を目的に搭載される、小型発電機からなるシステムのこと。 9

マツダとの連携が驚きの形で表面化

マツダとトヨタは2017年に資本提携し、EVの共同開発を進めたことで、驚きの形で成果が表面化しました。
トヨタが開発したのは、ロータリーエンジンを使ったレンジエクステンダー式EV(※1)です。これはスポーツカーに搭載するわけではありません。フリート(※2)向けの自動運転車(※3)になるそうです。 10

※1. 電気自動車の航続距離延長を目的に搭載される、小型発電機からなるシステムが採用されたEV。 11
※2. タクシー・レンタカー・配送車などの商用事業者を指す。 12
※3. 人間が運転操作を行わなくとも自動で走行できる自動車。 13

トヨタはマツダのロータリーエンジンを発電に使うために採用した

なぜトヨタは、マツダのロータリーエンジンを採用したのでしょうか?
それは、レンジエクステンダーを作りたかったからです。この装置は、発電用エンジン(※1)です。ガソリンを使って発電し、バッテリーを充電することで、EVの弱点である航続距離(※2)を伸ばす技術です。ハイブリット車(※3)やEV車がどんどん生産されている昨今に思わぬ形でロータリーエンジンが使われることになりました。 14 一説によるとハイブリッド車やEVなどの開発で遅れているマツダをトヨタが助けるといった意図もあったと言われています。 15

※1. 外部から充電する代わりに自ら発電してモーターだけで走る電気自動車(e-POWER用)の発電専用エンジン。 16
※2. 航空機や船舶が燃料を最大積載量まで積んで飛行できる、または航行できる最大距離のこと。 17
※3. 2つ以上の動力源を持つ自動車。 18

まとめ

一度は生産が終了したロータリーエンジンが、トヨタと資本提携を結んだことで、意外な形で蘇りました。それだけロータリーエンジンがすごいと言うことです。時代は流れても何かしらの技術で我々の自動車の一部として活躍してくれていると思うと胸が熱くなります。未だにRXシリーズの復活を望む声はなくなることはありません。早くRX-9の登場を見たいと思う気持ちが日に日に強くなっていきます。